Apache 2.4.1まとめ – リリース後2週間を迎えて

Apache2.4.1がリリースしてから、約2週間たった。

自分が思っていた以上に、世の中の人はApacheやWebサーバに関心があるようで、この2週間でもかなりの検証や調査が行われていた。僕自身も、自分の記事をここまで見て頂けて光栄である。

ということで、2週間たったのでApache2.4.1に関して注目された(個人的に)9つの記事をまとめておきたいと思う。

記事名 一言コメント
1 Apache HTTP サーバ バージョン 2.4 ドキュメント(ASF) まずは、言わずもがなApache2.4のドキュメント。基本的にはここを読むとざっくりとApach2.4が理解できるだろう。
2 Apache 2.4 BufferedLogs(CVE-2012-どさにっき) ExperimentalがとれたBufferedLogs。これはRAIDのWrite Backに似た機能で、アクセス集中の多いサイトだと結構効果を発揮する気がする。おすすめの機能。
3 Apache 2.4.1 で気になった新機能などのメモ((ひ)メモ) 新機能に関して、ざっくりと目を通せる。mod_sedとか、へーと思った。mod_awkは?
4 最新のログファイルにリンクが作れるようになった Apache 2.4.1 の rotatelogs を試す(blog.nomadscafe.jp) これも非常に運用視点で面白い。tail -fでログを見ているときなど便利そう。
5 apache-2.4.1をソースからインストール及びベンチマーク(@OMAKASE) 2.4からLoadableなMPMになったので、それのコンパイル方法が完結にのっている。LoadableMPMは最も注目している変更の一つ。Apacheモジュール作る際にも、Apacheに手を入れる状況が減る気がする。モジュールでより完結した実装が可能になりそう。
6 Apache 2.4 Faster Than Nginx?(Joshua Zhu’s Blog) Apacheな人達とNginxな人達が軽く喧嘩になったベンチ。同時接続した並行処理に着目しての同時接続数の変化に応じたベンチとしては、世界で一番早かったと思う。
7 Apache httpd 2.4.1を試してみた(ftp-adminの憂鬱) ftp.jasit.ac.jpの管理人による検証。これも非常に参考になる。ftp.jasitのような高帯域で高負荷な環境でベンチとれる人ってなかなかいないと思うので貴重な情報。Apache2.4.1の弱点が出た検証といえる。
8 Apache 2.4.1のスループット評価(旧ApacheとNginxとのベンチマーク比較)(人間とウェブの未来) 静的コンテンツに対する旧ApacheとNginxとのスループット比較。これは、僕の検証。多くの方に見てもらえてうれしい。とりあえず、スループットのベンチを参考程度に見せたかったので、色々細かいところで疑問や要望はあると思うが、参考にして頂けているようだ。
9 【修正版】引き続き Apache 2.4.1のスループット評価(旧Apacheと動的コンテンツ処理性能比較)(人間とウェブの未来) 動的コンテンツに対する旧Apacheとのスループット比較。これも、僕の検証。個人的には動的コンテンツは重要なファクターだと思っているので、早速DSOで組み込んだりして色々ためした。PHPのバージョンでスループットが違っていたりと、面白い結果がとれた。意外と興味が持たれないことにびっくり。

ほかにも様々な情報が出ていたが、これ以上載せるのは大変なので、個人的に注目した情報だけを列挙した。この2週間という短期間で、様々な状況でのベンチや新機能の検証が行われたことに感動した。

オープンソースってすごいなぁと思うと同時に、日本人もまだまだやれる!と思った。

記事を英語で書こうかとも思ったが、やっぱり日本人に向けてこういう情報を提供していきたいなと思ったが、そうして良かった。

今後の調査や検証にも期待したい。

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