Ruby東京プレゼンテーション2014でmrubyについてパネルディスカッションしてきました

先日、Ruby東京プレゼンテーション2014というイベントがあり、その中のテクニカルトークというパネルディスカッションで、mrubyとWebサーバのお話をしてきました。パネルディスカッションの登壇者は、Matzさん、トレタの増井さん、九工大の田中先生、Cloudius Systemsの浅田さん、みずほ情報総研の橋本さん、僕でした。

全体通して感想を書くと話が長くなってしまうので、自分のところだけ感想を書くとして、自分が担当した前半のプレゼンは「mrubyによるWebサーバ機能の拡張」、後半のプレゼンは「mrubyとこれからのWebサーバ技術」についてです。簡単に感想を書いておきます。

前半は例のごとく、mod_mrubyやngx_mrubyについてです。後半は、mrubyと絡めて今後Webサーバ技術はどうなっていくのかを、研究者目線で偉そうにも個人的な考えをお話しました。概要は、「状態を持つ・持たないで明確な分離が生じる事で、アプリ実行環境の軽量・汎用化が進み、研究としても静的コンテンツと同様、状態を持たないアプリと実行環境の分散化に取り組みやすくなるだろう」という内容です。

ただ、田中先生の分散についての話題や、浅田さん(@syuu1228)がおっしゃっていたステートレスによるOSvの今後の取り組み等、非常に類似した事を皆さんおっしゃっていたので、あながち間違ってはいないだろうなぁという感想は持ちました。

さらに、mruby界隈の人達で言っていたのですが、ビジネス的にはmiddlewareへのmruby組込みやアプリ組込みによるDSL制御みたいなのが重要なのかもしれないね、という話にもなって、自分は元々そう思っているので引き続きその辺色々試してみようと思っています。mrubyは組込み機器用だから自分は関係ないと思っている人達に、ミドルウェアを含めたアプリ組み込みでも色々mrubyって捗る面がある、という事を伝えていけたら良いなぁとおぼろげに思っています。

また、OSSやコミュニティは自分にとってどういうものか、という問いに対して、「楽しいからやっていたらいつのまにかここに座っていました」という内容の無い話をしてしまったものの、意外と賛同者が多かったようでよかったです。

後、mruby v1.0.0のリリースがMatzさんから檀上でいきなり発表があり、えええっ!?となって、登壇者が慌てて檀上でURLをツイートしだしたのも印象的でした。増井さんがv1.0.0について簡単にまとめてくれています

ではでは、書き出すと長くなりそうなのでこの辺りで感想文は終わりということで、皆様こんな素晴らしいイベントに誘っていただきありがとうございました。スライドは概要しか書いていないので文脈が読み取りにくいと思いますが、公開しておきますのでどうぞ参考にしてください。