久々にGAZIANO&GIRLINGの靴を購入。
前に買ったCAMBRIDGEは2010年の1月に購入しているので、約2年ぶり。
GAZIANO&GIRLINGに関するうんちくは前の記事を参照。
今回のISHAMはグリーンのDOVERに対抗するために作られた靴。対抗というよりは、むしろDOVERを超えるUチップとしての立ち位置を目指している。
そのため、価格帯もDOVERより高く、ピッチドヒールやベベルドウェストを既成靴ながら採用している。もちろん半カラス仕上げ。
やはりガジアーノガーリングは土踏まずの絞りはもちろん、脚の外側も絞り込んでいるため、非常にグラマラス。
色はワインレッドだが、ほとんどダークブラウンで、太陽の光でボルドーのように見える。
光加減によってこのように全然印象が変わってくる。
ガジアーノガーリングの特徴であるベベルドウェスト。絞り込み方もビスポークレベル。
既成靴でここまで絞った上で、万人にフィットするように研究されたラストは素晴らしいの一言。
見ての通りの絞り込みである。
また、ヒールカップは非常にコンパクトだが、ピッチドヒールを採用しており、さらに縦にヒールカップが長いため、履くとかなり深く感じる。それ故に、踵が全体的に包まれ、靴擦れも起きにくい。ここまで攻めていてキツめなのに、履き始めから靴擦れにならないのはここの靴だけ。自分の足に合っているかもしれない。
もちろんDOVERを超えるUチップを目指しているので、ライトアングルモカからのヒドゥンステッチ。このステッチを縫える職人がかなり減ってきている中、ガジアーノガーリングは優秀な職人をグリーンから引きぬいて、これを実現している、
このヒドゥンステッチはいつみても謎の魅力に溢れている。コバの仕上げも丁寧で、グリーンの82ラストでのコバの仕上げに似ている。目付が細かい。またグリーンと同じでコバが出ないように作られている。ここが、グリーンとは共通しつつ、ジョンロブと違う所。
いやー、本当に美しい。久々の靴なので、ローテーションに入れてはきこんでいく。とりあえず、今日は購入初日の手入れと、鏡面仕上を行った。