そもそも昔は、一人に一台パソコンなんていうのはまったくなくて、各企業や学術機関では、内部にある大きなサーバーに対して接続するためだけに、「端末」というものがあった。
しかし、それがビル・ゲイツの手によってPC – パーソナルコンピューターへと進化し、いまでは一人一台PCを扱うことなんて当り前になってきている。
しかし、今度はPCがサーバーとして使われるようになってきて、サーバーOSなどが生まれてきた。
さらに、ネットワークが普及・進化していくにつれ、サーバーの需要は高くなってくる。
そして今、もう一度、サーバーというメインのコンピューターに接続するためだけにPCが使われだしてきている。
個人情報保護の問題などもあって、できるだけ個人が企業で扱うPCでやれることは減らしていこうっていう考え方も始まってきている。
端末が進化した結果生まれたPCだったが、またサーバーに吸収され、もう一度サーバーに接続するためだけの端末に変化しようとしている。
この意味をもう一度、深く考えてみたい。
端末→PC→端末、という進化、それとも退化、が起きているのだろうか。