前編「1冊の技術書と青春18切符を持って一人旅してきた」、中編「1冊の技術書と青春18切符を持って一人旅してきた(中編)」からの続きです。
画像の読込に時間がかかるので、
に分けました。
前半、または、中編を読んでいない方はまずは上記リンクから前半や中編のエントリを御覧ください。
http://instagram.com/p/rhFyAMo7R5/
今日はその旅の中であったことを時系列に徒然と書いていこうと思います。旅の流れとしては、以下のようになりました。
- 1日目 大阪から金沢
- 2日目 金沢から新潟
- 3日目 新潟から弘前
- 4日目 弘前から函館
- 5日目 函館から札幌
- 6日目 札幌から大阪
上記の旅路を章ごとにまとめ、これらに加えて、
- 持って行って良かったもの
- 思っていたより良かった事
- 思っていたより辛かった事
- 買ってよかったお土産
- 旅を追えての感想
を最後に書いていますので、そちらも御覧ください。
では続きの5日目からです。
5日目 函館から札幌
函館では朝市が有名なので、朝早めに起きて朝市に向かいました。
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朝市では行く店をきくよ食堂と決めていたので、きくよ食堂でうに・いくら・カニの三色丼とハラスとイカ刺しを食べました。
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これまためちゃくちゃうまくて、こんな朝ご飯はなかなか食べられないだろうなぁ、また函館きたいなぁと強く思いました。
函館から北海道森乗り換え
函館では、スーパー白鳥が欠航となって駅内はキャンセルで大混乱になっている中、僕は颯爽とワンマンローカル電車で森に向かいました。
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函館・森間はワンマン電車でエアコンが効いておらず、窓を全開にして進むというタイプの電車で、新鮮な気分を味わいました。電車も空いていた上に、北海道は今の時期でも涼しいので快適に本を読む事ができました。あっという間に森駅につきました。
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森駅は、海に面したきれいな駅で、イカ飯発祥の駅のようです。
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駅から見える海は非常に綺麗でした。また駅も田舎ですが快晴というのも相まって雰囲気が良かったです。森駅は良い所ですねぇ。
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電車は函館行きも次に向かう長万部行きも同じホームに並び、それぞれが逆に進むという初めて見る電車配置でした。
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売店では、おばちゃんに温かい今できたイカ飯があるけどどう?と勧められましたが、長万部で行きたい店があったので、残念ながらお断りしました。次はイカ飯食べたいです。
森から北海道長万部乗り換え
長万部行きの電車は非常に空いており、これまた快適に技術書が読めました。青森辺りからの電車は眺めもよく夏でも涼しいので、本を読むにはぴったりだと思います。
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長万部までは海沿いと通るコースで、
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海はとても近く綺麗でした。
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長万部についたら、2時間あるのでお昼ごはんを食べる事にしました。かなやという店にあるカニ飯か蟹カレーを食べたいと思っており、蟹カレーは前情報でもう提供されていないと聞いていたので、カニ飯を食べようとしていました。しかし、なぜか再提供されており蟹カレーを食べる事ができました。
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時間があったので、例のごとく長万部の町を軽く散歩しました。
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長万部の海です。簡単に海岸までこれて誰もいないので、このまま流されてしまったら誰も気付かないだろうな、とか考えるとちょっと怖くなりました。
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綺麗な景色を見たり、
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長万部駅を眺めたりしました。
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長万部から小樽乗り換え
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長万部駅から小樽への電車は、ワンマン電車ですがエアコン完備のとても綺麗に電車で、これまた技術書読むに最適でした。
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道中の駅は、ホームが無い駅があったり、
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ホームと外が直結している駅があったり
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と見たこと無い駅を沢山見ました。
そして、快適に読書をしているうちに小樽についたのでした。
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小樽から札幌
小樽からはすぐに乗り換えて札幌に向かいました。もうこの辺になってくると何度もきた町で大体知っています。あっという間に札幌につきました。
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札幌駅の改札をくぐると、ついに青春18切符を5日間使い切ることになり、ある意味のゴールになります。5日間の車内からの景色や技術書の進捗の無さ、また、各地で親切なエンジニアの方々にありがたいお言葉を頂いた事等が思い出され、とても感慨深いものがありました。
そして、札幌の改札を抜け、長かった青春18切符の旅は幕を閉じました。
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その後は大都会札幌で1人打ち上げのようなものです。札幌では歴史ある札幌グランドホテルに宿をとり、運良くアップグレードもして頂きました。
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そして、大雨の中、自分の思い入れ深いラーメン屋に向かいました。
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味の時計台はもはや味、とかではなく、子供の頃の90年代に初めて行って感動した記憶があるのです。その時はラーメンは基本的には食べない生活で、旅行だからって事で家族で入った気がするんですが、スキーの時期でめちゃくちゃ寒くて、店に入って地下に降りていく程に伝わる店の暖房の温もり、その後に運ばれてきた温かい味噌ラーメン全てが身体に染み入ったんです。
そうこう物思いにふけっている間にラーメンが運ばれてきました。
http://instagram.com/p/rWzHo1I7f3/
最高の夜でしたね。
6日目 札幌から大阪
次の日、札幌ではそれなりに時間があったので軽く観光しました。
何回も札幌はきているのに、ほとんど見ていなかった時計台をみたり、
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テレビ塔を見たり、
http://instagram.com/p/rYUIKHo7dR/
レンガ庁舎を見たり入ったり、
http://instagram.com/p/rYW1LsI7Q-/
http://instagram.com/p/rYXjMho7R4/
http://instagram.com/p/rYX4gWI7SU/
まちなかに謎の物体を見つけたり、
http://instagram.com/p/rYYcExo7TG/
寿司屋のなかむらでめちゃくちゃ美味しくて安い寿司980円を食べたりしました。
http://instagram.com/p/rYbbT6I7W5/
札幌から新千歳空港
そして、最後の町札幌と別れをつげ新千歳空港に向かいました。
新千歳空港につくやいなや、温泉に入ってレストルームで休憩し、
http://instagram.com/p/rYom0Uo7X9/
北海道にしばらくいた友人に空港オススメの佐藤水産でお土産を買ったり
http://instagram.com/p/rY0a_2I7UD/
ラーメン一幻を食しました。
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新千歳空港から関西国際空港
5日間かけてようやくたどりつた札幌でしたが、帰りは飛行機で2時間ぐらいであっという間に帰りました。人類の叡智をこれでもかと感じた瞬間でもあります。
http://instagram.com/p/rY7eAZI7aK/
こうして飛行機であっという間に関空に帰って来たのでした。まるでこの6日間が夢のようにあっという間でした。
http://instagram.com/p/rZUoEco7Ti/
無事関空に到着し、妻子と1週間ぶりにあって子供の成長を感じながら、自分は旅のドヤ顔写真ばっかりinstagramに上げて何やってんだ…と思う一方で得られたこともあったと思いつつ、長い技術書1人旅は終わりを告げたのでした。旅の感想は最後に書きます。
持って行ってよかった物
というわけで、今回技術書一冊もって青春18切符の長旅をしてきたわけですが、持っていってよかったものを紹介したいと思います。
まずは技術書。
http://instagram.com/p/rgfgD4I7VE/
今回は1600ページもある本を持っていったのですが、技術書を楽しんで読める人であれば、これがあれば十分に暇を持て余さずに旅ができると思います。また、電車の中で良い景色を見ながらの読書は難しい本もで思っていた以上に捗りました。
今回進捗としては、1600ページ分の400ページしか読めなかったのですが、ある意味前回の「ちょっと明日から1人でLinuxの旅に行ってくる」エントリで4分の1読めたらいいなぁと言っていたので、予定通りではあります。また、旅行自体がとても楽しく、景色が良かったり、これまで行くことのなかった場所に沢山行けたので、またやりたいという気持ちになります。単純なページ数で行くと、この本だけで後3回は同様に旅行ができますね。次は西日本側にでも行ってみたいです。
また、気の合う仲間と技術書を持って輪講みたいなのをしつつ一緒に旅にでるのもきっと楽しいでしょうね。会社に入ったらやってみたいと思いました。この写真のLINUXプログラミングインタフェースは元々新品に近かったのにだいぶヨレヨレになりましたが愛着も同時に湧いています。まさに旅のお供でした。
続いてリュック。
http://instagram.com/p/rgeq84I7T1/
僕はアークテリクスのリュックを使っているのですが、これは身体にフィットしてとても動きやすいのでオススメです。長旅では両手開くことで、様々なアクシデントに対応しやすくなるのでリュック型は必須ですね。
次にジョギングシューズ。
http://instagram.com/p/rgex-CI7UC/
今回はあえてアディダスのジョギングシューズを履いていったのですが、これが良くて、電車の旅といえでもかなり歩く場合があるので、こういう靴を履いていると動きやすく足の疲れも最小限にすることができたと思います。旅行中に足が痛くなったりすると最悪ですからね。
最後にお土産用の折りたたみカバン。
http://instagram.com/p/rge0ayo7UG/
これは、行きはほとんど荷物にならない、小さく折りたためるカバンなのですが、何か荷物が増えた時には広げて荷物を入れられるのでかなり良いです。特に、最終日、これだけ家をあけたのだから家族にお土産を買って帰ろうとした時に大変有効に機能しました。
http://instagram.com/p/rgeuN_o7T7/
こんな風に山ほどお土産を買うことができました。
思っていたより助かった事
長い乗り換え時間
青春18切符の旅の性質上、鈍行や快速をひたすら乗り継ぐので、田舎に慣ればなる程乗り換えの待ち時間がざらに2時間前後になるのですが、それがトイレ休憩をしたり町並みをみたりご飯を食べたりするにはちょうど良かったです。度に行く前はこんな乗り継ぎ時間どうしようとか思っていたのですが、案外ちょうど良いものです。
時期が夏
夏だった事も良かったです。夏祭りで混むので、技術書を読めない場合もありましたが、何より着替えが少なくて済むので全体的にスムーズに旅できた気がします。
instagramで家族と写真共有
後はinstagramで家族で写真をやりとりできたことも良かったです。旅の色々な写真や、自分のドヤ顔写真を送ったり、家の状況や子供の成長を写真や動画でいつも共有できたのは安心感もありましたし、夫婦お互いに写真を楽しむ事ができました。
余裕を持った時間設定
大体どの日も朝10時出発で夕方17時ぐらいに目的地につくように設定しました。これが旅する前は、ちょっと朝遅いかなーとかもう少し夜ギリギリまで頑張ろうかなとか思ったのですが、これでちょうど良かったです。何日間も続けて横断する旅は、やはり疲労も積み重なるので、これぐらいの予定でゆっくりと朝昼夜のご飯をとって十分に睡眠する事が、旅を長く続ける秘訣だと感じました。最終日でも青春18切符が7日分とかあれば、まだまだやれそうな気力は残っていました。が、良い旅は少しさびしいぐらいで終わるのが良いのかもしれませんね。
思っていたより辛かった事
JRの向かい合わせの座席
古いJRの車両は座席が向かいあわせで、混んでる時とかは身体大きい人だとほとんど体制が変えられずかなり辛いと思います。また、1席の向かい合わせとかあって、その場合とかもかなりしんどいです。空いてると楽なんですけど、これだけ長旅していると混んでいる電車にも幾つか出会いますね。
買ってよかったお土産
次に買ってよかったお土産を紹介します。点々と各地を回っていると、その土地でお土産を買う事が、荷物が増えるという点でも難しかったので、まとめて千歳空港でかいました。千歳空港はお土産屋がとても充実しているので、十分に良いお土産を買うことができます。
買ってよかったお土産は、佐藤水産のいくらと鮭です。
http://instagram.com/p/rZklRzI7ZK/
これはめちゃくちゃ美味しくて、次から必ず買おうと思いました。
その他適当に幾つかかいましたが、やっぱり結局バターサンドが安定だったりしますね。
http://instagram.com/p/rZkb6QI7Y4/
旅行を終えて
ということで、いきなり計画した技術書一冊持っての1人旅でしたが、結論としては非常に楽しかったし、またやりたいと思いました。
道中では、教科書でしか見たことのない景色を見ることができたり、各地での美味しいものを食べたり町並みを見たりすることができて旅行としても楽しかったです。
そして何より、自分が技術をオープンに公開しながら学ぶことによって、その技術経由で自分の事を知ってもらえ、旅行中困っていたらその技術とは関係ないにも関わらず、各地にお住まいのエンジニアの方々が色々とアドバイスや情報をくれたり、時には優しい言葉をかけていただいたりしたことが、この旅で一番の思い出になりました。
技術を通して、こういう事が起こりえるという実感を得る事ができ、なんというか、技術のみならず何か自分の好きな事に必死に取り組むことで、それに共感してくれる人があらわれ、そうやって人と人との繋がりが出来ていくんだということを、改めて考えさせられる機会になりました。
そうやって出来た繋がりは、善意に溢れているのだと思いました。
今回の旅で、地方の人口は非常に少なく、都会にどんどんと人が流れていっているように見える町の状態も数多く見られ、そういう観点でも考えるべきことが沢山あるようにも思いました。
自分は、そういう事に対して何か大きな事をできる程の力も何もありませんが、この旅を振り返ってみて思う事は、自分がこれまで好きでやってきた技術を更に学び続け、小さな学びを地道に積み重ねていくことが、今できる一番の事なんじゃないかと思えた旅になりました。
というわけで、非常に長いエントリになりましたが、ここまで読んで下さいありがとうございました!僕もこんなに長くなるとは思っていなくて、ブログをかいてこんなに疲れたのは久々でございます。
Linuxプログラミングインタフェースの進捗としては、4分の1なので後3回程旅をしないといけないのですが、まだまだやれそうです。もしこれを読んで自分もやってみようかなぁと思った人は、ぜひともまずは青春18切符を買いに行ってみてください。やってみると、思っている以上に世界が広がるかもしれません。