PCと小物

去年の誕生日に、兄から革製品の小物をもらって以来、革の製品に興味を持ってます。
なんでこんなに興味持てるんだろーと考えてみたら、自分の趣味との意外な共通点が分かってしまったのです。


僕はPCを、パーツを選んで一から組み立てる、いわゆる自作PCを使用しています。

たまに、通ぶった人が、理由もなく、

「NECのパソコンはいい」
「SONYのパソコンはいい」
「FUJITSUもいいっぜ」

とか、言ってるとイラっときます。

「何がいいの?中のパーツ何使ってるか知ってるの?そのパーツって他のパーツと比べてどこが優れてるか知ってるの?」

と問い詰めたくなるんですよね、そういう人。

確かにメーカーのPCはコストパフォーマンスやバランスなど、優れていると思います。
ただ、通ぶった人に通ぶられるのになんか腹が立つということですよね。

この気持ちは、財布などの小物にも共通する部分があるんですよ。

「ヴィトンは最高!」
「プラダはいいよね」
「グッチはもうさいこーだね」

とかいう人は、やはりイラっとくるわけですよ。

「何がいいの?素材にはなにを使ってるか分かってるの?素材の良し悪しが分かるの?いい縫製と悪い縫製の区別つくの?」

確かに、これらの製品はすばらしいです。
僕にも詳しいところは分かりません。
だた、通ぶった人に通ぶられるのになんか腹が立つということですよね。

だから、こういう製品を使うと、良さなんてわからないのに「いいね」、とか言われるのは気分よくないので、こういう一過性の流行とかの小物は使いたくないんですよ。
やっぱりなんというか、流行とかなくて、昔とかわらずっていう、不変的な美しさと緻密な作りっていうのに憧れるわけですよね。

それでいくと、決してそれらに知名度では勝てないけど、なんというか、「名前より製品の良さ」で商売してるメーカーの革製品っていうのはやっぱりすばらしいと思うし、僕の考えにぴったりあうんです。

見せても、誇大広告とかだけで知ってるような、通ぶった人にはわからないけど、本当に好きでいいものを探している人とだけ語りあえるような製品ですよね。

やっぱりそういうニーズでいくと、大量生産せずに本当にいいものだけを作るメーカーって結構しぼられる気がします。

国産でいうと、大峡とかキプリスとか万双とかGANZOとか土屋ですね。
キプリスとGANZOは最近色々なところで見られるようになりましたけど。

結局何がいいたいかっていうと、

一過性の流行に乗った製品ってのはそれ相応の質があっても、「質より名前が先行」していて、昔ながらの職人の製品ってのは「名前より質が先行」してるわけで、それが同程度の製品であれば、僕は後者が好きだな

っていう話ですね。

これはPCとも共通していて、本当にパーツごとの性能を知っていれば、PCを語るときに出てくるメーカーはNECとかSONYじゃなくて、INTELやらAMDやらASUSやらGIGABYTEやらNDIVIAなんですよっていう。

そういうのを分かってて、「NECは最高」というのであれば何も問題はないです。
縫製や素材の質を分かってて、「エルメス最高」というのであれば何も問題はないのです。

だからこそ、NECやSONYが最高というのであれば、僕は「DELL最高!ドスパラ最高!」といいたいわけです。
だからこそ、ヴィトンやプラダ最高というのであれば、僕は「大峡最高!キプリス最高!」といいたいわけです。