いい意味でも悪い意味でも何かと話題になる土屋鞄。
僕はここの商品を二つもっていて、それはペンケースとキーケースです。
比較対象として、同じ国産である万双や大峡が挙げられるのですが、僕は3つとも好きです。
というのは、やはりメーカーによって販売する上での考え方が違うんですよね。
土屋鞄で商品を買うなら、僕の場合素材は決まっていて、それは上記にも挙げた商品の素材となっているオイルヌメなのです。
この皮革の質感がコストパフォーマンスを考えるとすごいいいんですよね。
オイルヌメのよさは、やはりシボがあってそれなりに分厚いのに、手触りは本当に柔らかくて、やさしい感じがするんです。
ポケットに入れていても、ずっと触っておきたいって気分になるような質感です。
使っていくうちに、色も濃くなってきてシボが平らになっていって艶が出てくるといった感じです。
これもまた、良くない皮革に見られるような手垢の汚れのような経年変化ではなく、全体的に濃い色で艶っぽくなっていってんですよ。
大峡や万双のミネルバ・リスシオの商品は、本当に繊細ですぐに傷がつくために、本当に丁寧に気を使って扱う必要があるんですが、土屋のオイルヌメはシボがあるおかげであまり傷が目立たなくて、値段的にもあまり高くないので、神経質にならずにガシガシ使えるというのが利点でもあります。
そういった使い方をしても、味のある経年変化を見せます。
# 縫製や皮革素材単体ではやはり万双・大峡の2社には劣りますが。
あとは、土屋のいいとことはデザインや機能性も重視しているところですね。
革製品に見られる、単にいい素材を使って機能性は全く重視していない製品をよく見かけますが、その点において土屋はしっかりと使い安さに重点を置いていると思います。
女性が使えるような鞄や、最近のトレンドをとらえたデザインなどが人気である要因だと思います。
この点は、万双や大峡より優れているのではないでしょうか。
革製品としていつまでも使える、時代を選ばない普遍的な外観を目指しているという意味では万双や大峡なのだと思います。
このように、目指す販売理念みたいなものが異なるので、単純に良し悪しを比較することはできないですよね。
値段もやはり土屋は万双や大峡よりも安く設定してあるので。
値段や素材にために革製品を神経質に使というのが苦手で、それでも革の良さみたいなものそこそこの値段で味わいたい人に土屋はオススメです。
ただ、土屋もミネルバ・ボックスという、万双や大峡にも劣らない素材を用いた製品を作りだしているので、オイルヌメ以外だとこの素材を使ったウルバーノシリーズの製品を注目しています。
では長くなりましたが、オイルヌメのペンケースとキーケースの写真を載せますね。