ついに会社で名刺をもらったので、それを理由に名刺入れを買った。
名刺入れの購入時については、こっちを参照。
今日は名刺入れを吟味
色々と見比べた結果、結局革小物は日本が圧倒的に良いものを作っていた。
確かに、ブライドルレザーの質などは、英国がいい部分を先に仕入れてしまうから、良くない部分ばかりが日本に回ってくる等良く聞くが、高級ラインのものはむしろ日本製の方がいい部分を厳選して使用しているように見えた。
また、縫製に関して比較した場合は言うまでもなく、Oッティンガー、WHC、グレンOイヤル、フェOージ、などよりも、GANZO、大峡、キプリスの方が数段高いレベルで作られていた。
ここは本当に比べ物にならない。
是非、デパートなどで同価格帯のものを全て見せてもらって比較してみて欲しい。
作りに関しては、差が顕著であった。
今や、英国のものを同価格帯で買うことのメリットといえば、ブランド名や雑誌などで取り上げられていることで回りが知っている、と言うこと以外には無いように思えた。
で、実際に比べた結果、最も良かったものを購入した。
それが、GANZOのホーウィン社製シェルコードバン名刺入れである。
縫製、作り、革質共に、最高レベルであった。
すでに、内装から凝っている。
中には、小物袋、ゴールドの保障・会員カードが入っている。
前からはこんな感じ。コードバンの色ムラや質感が最高である。そして、何よりも革が非常に分厚い。
裏も美しい。
参照:素材、デザイン、職人技。ガンゾだからできたシェルコードバン
このシリーズで使用しているコードバンは、原皮にベジタブルタンニンなめしを施し、染料ベースでナチュラルに仕上げているのが特徴。ピンホールと呼ばれる神経、毛細血管、毛穴のあとも見られる。
タンニンなめしの特徴として硬くて丈夫なことが挙げられるが、その反面、伸縮性が少ないため割れやすい。ホーウィン社では時間をかけてオイルフィニッシュを施すことにより、折り曲げても割れない、しなやかな革に育てている。なめし、ペーパーがけ、磨き、染色と、すべての工程において知識や経験に基づいた職人技が求められる。また、原皮からシェルコードバンになるまで、6ヶ月もの長い時間が掛けられている。
開いたところ。作り、革質、縫製、全てが最高レベルである。中の素材も全てコードバンを使用しており、マチ部分の折れ曲がる部分は、ホーウィンのシェルコードバンだからこそ成しえた作りなのだ。
通常ならば折るどころか曲げることも難しいコードバンだが、
丁寧に剥き 畳むことにより、じゃばら状の通しマチを実現している
表の開いたところ。
表側はシェルコードバン一枚使い、継ぎ目などはない
革の取り都合よりデザインを優先した、どこまでも贅沢な逸品だ
コバの部分。磨きこんであり、丁寧な仕上げでだ。
カード段などのパーツを含め、コバには「切り目本磨き仕上げ」を施した。
革の裁断面(コバ)を染色してから磨き上げる手法で、重ねた革をはがれぬようにしながら、一枚で仕立てたように見せる職人技だ。チャ粉と呼ばれる染料で着色し、ふのり(海草を原料とする糊)で磨くこの作業を数回繰り返すこの作業により、革の繊維質が詰まって革が硬質化し、自然な光沢をまとう。
全てにおいて最高の仕上げと、バランスの良さ、を分かっていただけただろうか。
デザインも普遍的で飽きのこない、シンプルなものになっている。
薄作りの このシェルコードバンシリーズは、芯材を極力使わないつくりのため革本来の風合いを十分に堪能することができる。そして華美ではないが堅実なそのデザインだからこそ、素材の良さと職人技を肌で感じることができるのだ。
是非一度手にとって見て欲しい製品だ。
本当にGANZOのこのシリーズはオススメだ。