ニューバランス M1400

スニーカーの柔らかすぎるふにゃっとした履き心地が微妙で、あんまり好きになれなかったんだが、
どうやらそうでもないスニーカーが存在するようだ。

特に、ソール部分が柔らかすぎて、気楽に履けるのは良いのだが、いまいち体をきっちりと支えてくれなくて、歩行も不安定な感じになる印象がスニーカーにはあった。

しかし、通常のスニーカーと比べ、ソールがしっかりしていて、踵から土踏まずにかけてのフィット感を重視しているスニーカーがあるのであれば、話は別だ。

そして、そんなスニーカーがあるという噂を聞いてしまったのである。

僕は急遽、その店に向かった。

ニューバランス大阪店。

そして、そこで出会ってしまったのである。

M1400SB。

ニューバランスにおける、最上級モデル(フラグシップモデル)の1つである。

スニーカーにも関わらずここまでフィッティングを考えているスニーカーは存在するのだろうか、と思う程だった。

では、箱を開けていくよ!

さて、あけていくよ!

■M1400
M1300の後継モデルとして開発されながらも当時の技術では生産できずにお蔵入り。
その後90年前半に偶然発見された開発途中のサンプルから再開発され、世に送り出された。

そろそろ、あけちゃうよ!

うわぁ!カッコイイ!
アッパーにはピッグスキンスエードを用いており、耐久性にも優れているようだ。

横から。

縦から。

内側の横から。

ソール。
非常にスニーカーにしては細身なように見える。

M1400 はソールがかなり頑丈にできていて、スニーカーをはきなれている人にとって、最初は堅いという印象を受けるようだ。

しかし、僕自身はその柔らかさこそが、なんとなくスニーカーに馴染めなかった点であるため、堅いとは全く思わなかった。
むしろ、「スニーカーなのにかなり安定したソールだ」と思った。

履きこむごとに、足に馴染んでいくらしく、革靴にも似ているように思えた。

全体としてはこんな感じ。

7ハーフと8を履き比べ、7ハーフを履いた時のしっかりとした踵と土踏まずのホールドが、なんともいえない素晴らしい心地良さがあった。

7ハーフでは、0.5センチほど左足が大きいため、左足親指爪上部が、かるく靴の上皮にあたる感じが気になったが、先端があたっているわけではないので、これをジャストフィットとした。

革靴では、爪の上部が当たるような状況はなかなかないため、最初はつま先が当たっているのかと勘違いし、これはダメだと思っていたが、どうやら少し違うようだ。

そして、何度も何度も7ハーフと8を履き比べたり、8のインソールをもう少し厚みのあるものにかえたり、店長の意見を何度も聞いたりした結果、親指の爪の上部が少し当たる以外は、全てのフィッティングにおいて7ハーフが上回っていたため、7ハーフを購入した。

また、爪に関しては、しばらく履いてまだ気になるようなら、その部分をポイントストレッチャーで伸ばしてもらうように話をした。

1400と誇らしげに書いてある。

Made in USA。
なのに日本の本店にしか売っていないらしい。

店長も、M1400が最もお気に入りのようで、1994年に出たにも関わらず、総合力でこの靴を越えるスニーカーはニューバランスからはまだ出ていない、といっていた。

また、M2001のようにあらゆる部分にテクノロジーを詰め込んでも、それが総合力として履き心地につながるかというと、そうでもなくて、やはり様々な要素のバランスが大事だとも言っていた。

履き心地に繋がる全ての要素のバランスが最も優れている、と熱く語っていた。

やはり、ここでも要素還元論では説明できない、システムの系の複雑さが関連しているようだ。

また、デザインに関しても、ある意味地味で野暮ったいが、飽きのこない、伝統的なデザインであるように思う。

靴紐を自分の結び方に変えた。
明日から履くよ!

最初は地味に思えたが、見れば見るほどシンプルで味のあるデザインだ。

スニーカーも面白そうだ。

「ニューバランス M1400」への2件のフィードバック

  1. 買いましたね。
    2001よりデザインは素敵らしい。kou君の感想。

  2. デザインも含めたバランスが良いですね。

    違う色も欲しくなりました。

    店に行くと結構カラフルなのがいっぱいあって、ニューバランスのデザインもあなどれないです。

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