日本人が3名受賞しましたね。
特に南部さんは、僕の興味ある分野に良く登場する人で、ゲージ場のゲージ対称性の自発的な破れを日本で最初に言い出したり、超ひも理論に関係のあるゲージ対称性の破れという概念から、ヒグスメカニズムを経て、力の大統一理論やゲージ理論に非常に貢献したりした人ということで、むしろ、「なんで、ノーベル賞とってないの?」と思っていた人だったので、まぁそりゃとるでしょ、という感じだった。
ブルーバックスでも「クォーク」という素晴らしい本を書いているので、結構自分の好きな分野に出てくる有名人だー、という印象だった。
この人なくては、今の超ひも理論や大統一理論はここまで進んでいなかっただろうというような人なので、まぁ当然でしょう。
あと、益川先生は、英語が大嫌いで、英語論文・国際学会など一切いかずに、日本語のみでここまでに至った偉大な人だ。
本当に中身のすごい人は、英語なんてやらなくても、他人が努力してその人の話を聞くためにコミュニケーションとりに来るという、典型的な中身のすごい人なんだと思う。
逆に、中身が伴ってなかったら英語できてもあんまり意味ないのよね・・・・
ああ、この人はまさに僕の理想だ。
けど、今のままじゃまだまだだなぁ・・・・
常識とか西洋的自然観にとらわれないような、日本人の若者としての自分のオリジナルの研究を少数派でやり続けて初めて価値があるんだと思う。
ノーベル賞、受賞者4人のうち2人がアメリカで研究を続けているとは。日本から優秀な頭脳が流出していくといわれて久しいけれど、今の日本じゃ、それも仕方ないか。経済優先で、「金にならない」事は後回し。残念な国だ。
日本の国の方針等にも問題は十分あると思うんだけど、日本人の育ってきた文化的な部分にも問題があるように思う。
なんとなく、自分が思ったことを実際に行動にうつしてみる、というところでリスクを考えすぎてとどまってしまうというか。
そのリスクを考えることは、日本の文化として良いところだとは思うんだけど、それが新たな科学技術の発展や個人の才能を邪魔する程に影響してくるのは問題で、さじ加減が重要かな、とも思う。
国の問題と、個人が文化的背景による考え方(常識)に惑わされすぎないように行動するのが大事なのかもしれないね。