人間がいきる世界には、これまで膨大な量の情報が溢れかえっていた。
それは、ゴミのような情報から、神をも脅かすような情報である。
しかし、人々はそれを簡単には見つけることはできなかった。
素晴らしい才能を持ち、普通では考えられないような努力をして情報を集め、それをその才能を生かして新たな世界を作る、それが偉人と呼ばれる人達には共通の要素だったように思う。
そしてまた、新たな世界を創造しようとした若き天才が二人いた。
二人はただ単に、世界中に散りばめられた無数の情報を、数学とプログラムを用いて整理し階層化することに夢中になっていた、それが世界をコントロールするようになるなんて夢にも思わずただ夢中で。
そしてついに、それは「知の秩序の再編成」ともよべる強大なものへと進化してしまった。
最初はそんな気はなかった。
ただスターウォーズの世界のように、無限に広がる世界の中に、少しでも自分の世界を作り出したかっただけだった。
しかし、その知の秩序の再編成は、世界を我が物にし、全てを支配しつつあるのだ。
単に数学とプログラムに没頭していただけ、スターウォーズにあこがれて。
GOOGOL=10の100乗
GOOGLEという名の元に世界は進化し続ける。