エドワード・グリーンの魅力とは、やはり履き心地だと思う。
しかし、それだけではここまで多くの人を魅了することはできないだろう。
上の写真を見ていただくと分かってもらえるかもしれないが、やはりそのシルエット等も非常に美しいのだ。
左から、チェスナットE32のDover、ダークオークE82のChelsea、チェスナットE202のChelsea、ダークオークE606のDover、ダークオークE82のCanterbury、となっている。
一番上の写真を見ての通り、非常に良い皮を使っており、美しく輝いている。
そして、この上品なシルエット。
時代にそこまで左右されることなく、それでいて時代の流れを組んでいる木型。
全てがうまくまとまっている。
なんというか、ひとつひとつの要素はある靴には負けていたりという感じではあるが、トータルで考えたときに、やはり一番良い既製靴と思えるのがグリーンではないだろうか。
また、踵や土踏まずのホールドをよくするには、より釣り込みの技術が必要とされているが、それも惜しみなく実現している。
そのように、まずは履き心地がいいものを、という精神が感じられ、その延長でなおエレガントに見せるにはどうしたらよいかを、非常に真面目に追求しているように思える。
靴とは何か?の問いに対する答えをつねに追い求めているのがグリーンではないだろうか。
最も履き心地を重視し、なおかつ普遍なものを目的とした木型が202であり、現代の流れを汲みとったものが82、また202をよりカジュアルに見せようとした606などなど、全てその履き心地や木型にはエドワードグリーンの真面目な姿勢が伺える。
その姿勢や信念が、靴に表れているのではないだろか。
そこに多くの人々が魅了されるのだと、僕は思う。
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はじめまして。靴のところだけですが、一気に全部読ませていただきました。かぶるところも多く、わかりやすくて606のドーバー、202チェルシーが欲しくなりました。自分もロイドから始まって、やっと最近になってドーバー32、マルヴァーン82を授かったので共感できますね。オーラがやっぱりあります。さらに上を目指しておられるようですので、頑張ってください。また見させていただきます。