「情報と不確実性の経済学」という分野を共同研究したアメリカの学者達が、2001年にノーベル賞を共同受賞しました。
「神の見えざる手」という言葉で有名な、アダム・スミスが提唱した完全競争市場とは違って、人々が保持している情報というのは完全じゃないために、情報を受ける側はどうなるかわからないことを不安に感じ、常に合理的に動くということは難しい、ってことを考える分野です。
これは、普通に考えると当たり前のことで、誰しも広告やテレビで入手できる情報をみて、合理的に買い物をしていくなんてことは不可能に近いでしょう。
アダム・スミスが唱えた完全競争主義では、ある企業が市場を独占することはないというメカニズムが存在します。
しかし、それもすべての情報が完全で確実なもので、人々はそれらの情報を元に合理的に買い物をするといったようなありえない条件が前提なってるために、現実ではそううまくはいっていません。
MicrosoftがOSを独占しているように、Googleも今のWEBを独占しています。
各分野で特定の企業の独占はよく見られるようになってきています。
市場の中で、様々な企業が競争し企業の売りを宣伝することで、買い手は良し悪しを比較し検討できるわけですから、ひとつの企業に独占市場が独占され、さらに高度なものが発展していくに従って、ますます供給側と需要側で情報の大きな格差が生まれ、さらに情報の不確実性は高まっていきます。
さて、ここでその情報の不確実性を生めるためには何が必要になってくるのでしょうか。
答えは簡単です。
供給側と需要側の間に、その不確実性を生める人々や環境があればいいわけです。
そして、そこにいる人々は、不確実性が高まるにつれて、もっともっと必要とされるようになります。
これは、市場が発展し、世の中がもっとよりよいものを目指せば目指すほど、不確実な情報を確実な情報へと近づけることができる何かが必要になってくるわけです。
そして、それを今先頭に立って実践し、大もうけしている企業。
それが、Googleなのです。
テーマがものすごく難しそうなのに、書いてる文と写真とetcばらばらで、悪い頭が混乱します。